『みだりに人の師となるべからず。 みだりに人を師とすべからず。』~日本語教室in高岡スタート~
スマイルベアー日本語教室スタート!
先週土曜日に、スマイルベアーの日本語教室がスタートしました。
内容を少々お伝えしたいと思います。
『みだりに人の師となるべからず。 みだりに人を師とすべからず。』~吉田松陰の教え~
※いや、この言葉は説明していませんが・・・。背中大きいな・・・。
私は教員の資格や免許など持ち合わせていませんし、実際に生徒を持ったこともありません。
ただ、社員教育や人材育成はこれまでに培った経験がありますので、目標を設定して達成する為に何をすべき、させるべきかは理解しています。
なので、先生という立場ではなく、皆の日本語が上達する為のサポートをする人という立場だと考えています。
オリエンテーション
まずはオリエンテーションで、この教室の目的とルールを説明しました。
私は先生ではありません。。。
しかし、皆からすると『教えてくれる人=先生』ということで、先生と呼ばれることになりました。ちょっとこそばい。。。
【スマイルベアー日本語教室の目的】
『日本で日本語を使いながら生活していく』ことに対するサポートを行う。
『日本語を教える場所』ではなく⇒『日本語で寄り添う場所』である。
『日本での生活が楽しくなる』と供に、不安や悩みの軽減と、自身の成長をサポートする。
日本語を教えるというよりも、身近に馴染んで欲しい。日々の生活で必要なこと、困っていること、仕事で必要なことを事例として取り上げ、日本語で理解していってもらう。そういう教室を目指しています。
もちろん、目標とする日本語能力試験に合格することも含みます。
【3つのルール】
①教室では日本語で話しましょう!
教室は日本語のみで行います。母国語禁止。普段の生活から日本語を話しましょう。
②目標を決めて、自分自身で努力しましょう!
毎日の積み重ねからしか、上達は生まれません。目標を決めて、毎日取り組もう。
③みんな仲良し。ケンカは禁止!
万が一、トラブルやケンカをした場合は退出してもらいます。
この教室に参加したからと言って劇的に日本語が上達するものではありません。月に2回程度ではたかが知れています。
しかし、毎日日本語を使う習慣づけや、環境を変化させることが必要です。同時に、楽しくなければ意味がありません。みんな仲良く、目標に向かって競い合って欲しいです。
【教室の方向性】
- 教室を通して、『日本』を、『日本語』をよく知る事で、今後の日常生活をより楽しくする。
- 何よりも大切な『挨拶』を大きな声で行う。
- 『目標』無くして、『達成』はなし。目標を決めて毎日の行動『習慣』を変える。
- 『日本語を学ぶ理由』をもう一度理解する。なぜ日本語を学ぶのか?
- 『日本に来た理由』をもう一度理解する。なぜ日本に来たのか?
- 日本語が上手になると、どうなるのか?どんな良い事があるのか?
- 日本語教室だけではなく、日本の文化、スポーツを通して、仲間を作る。
- 教室では、これらの進捗確認を行う場としていきます。学ぶことは日常でしかできない。
- 仕事の悩み、生活の悩み、困っていることを共有する。解決に向かうサポートをします。
みんなにとって日本での生活が楽しくなるためには、日本語が上達することと、日本人の友達ができる事だと考えます。もっともっと、日本を好きになって欲しいですね。
皆のスキルを測る為に『日本語能力試験』でテスト!
さて、今回はみんなのスキルを確認して、皆の目標と、今後の教室の内容を決めていく為にテストを行いました。
内容は『日本語能力試験』の【N5】クラスの問題です。どんな問題かというとこちら。是非やってみてください。
ここでいう【N5】クラスの問題は、日本語能力試験では一番簡単な問題です。
結果はというと、個人的な事なので差し控えますが、もちろん満点の子もいました。
普段の日常会話は理解できても、試験になると少し難しいようです。
という事はよくある事で、話せるけど、正しい文法や使い方を理解するのが難しいようですね。
対試験用のクラスにするか、日常生活、仕事に活かせるクラスにするか、迷うところですが、その辺りは所属会社とも相談して方向性を決めていきます。
次回までにすること
スマイルベアー日本語教室では、宿題を出します!と言っても、夏休みの宿題のようなことではありません。
私がそうなのですが、授業が終わったら教科書を閉じるタイプです。実際次の授業になって以前のことを思い出すタイプです。どういうことかというと、予習・復習をしないという事です。
しかしこれでは良い習慣が身に付きません。ですので、次回までにやることを伝えて、宿題にしています。
ちなみに、今回の課題は、オリエンテーションで話した内容(ここに書いてある通り漢字を使っています)を、自分自身で調べて読み仮名を付けることです。
『スマホ』もちろん使ってください。自分で考えることも必要ですが、調べる能力も必要です。
あとは、自分の仕事上、生活上で困っていること、悩んでいることを、書きだしてくるようにお願いしました。
スマイルベアーの日本語教室は、なかなか会社の人には言えないような悩みや困りごとも、第三者であるからこそ言える存在でありたいと考えています。困りごとの相談先がないことって、誰に相談していいかわからないことって、日本で生活する外国人にとっては大きな悩みですよね。
また今後も日本語教室のレポートをお届けして参ります。
『あなたのお困りごとを解決して、共に笑いあえるパートナーになりたい』
オフィス スマイルベアー 山口 真二