『みずほFGの副業解禁が生み出す効果とは!?』~パートタイム労働者が人材不足の隙間を埋める~
『こうやったら採用できた!』パートタイム労働者の採用実績報告!
今日は、成果報告をしたいと思います。
同時に、パートタイム労働者について考えてみようと思います。
昨日は高齢者の可能性についてお話ししました。詳しくはこちら≫≫≫
今回は、ある建設業の経験者、有資格者で応募に至ったケースです。
実際に、今の日本の人材不足はある業種に偏っている事実もあります。特に人材の確保が困難な業種の一つに『建設業』があります。通常よりもはるかに高い倍率で、人材採用が困難な業種です。
その建設業で、私が取り組んだのは、『パートタイム労働者』の活用です。実際に数名の応募があり、1名が採用に至りました。それも、経験者、有資格者の採用です。
では、どのようにしたら、このように応募があったのでしょうか?
時間給2,000円のパートタイム求人!
私が作った求人票『応募が来る求人票』はこうです。
【時給2,000円のパートタイム職人さん】
ちょっと興味わきませんか?
詳しい詳細内容は伏せますが、求人を出すにあたっては【タイトル】って大事です。
よく私が作った求人のタイトルを、シンプルに職種がわかるタイトルに変更してくださいというハローワークの担当者さんがいます。
正直、ナンセンスですね。
『数多ある求人の中で、同じようなタイトルを並べて、どうやってメッセージを求職者に届けられますか?』
ぶっちゃけてしまうと、だから人が来ないんです。
もちろん、インディードでもあいまいな職種のタイトルは修正を求められます。
求職者の誤解がないようにしっかりと詳細を説明すれば、ミスマッチは生まれません。
まずは、【タイトル】で目を引くっていう事は、キャッチコピーをどうするかってことです。WEBサイトでも【タイトル】は重要です。
パートタイム労働者の考え方
『パートタイムに時給2,000円も払えないよ。』っていうお声はもっともです。だから求人は、『経験者、有資格者』に限定しています。
パートタイム労働者にはいくつかの種類があると考えます。
- 扶養内で働きたいので、収入を抑えたい人
- 家庭の事情などで、限られた時間しか働けない人
- ダブルワークしている人
- 短時間の労働で、高い収入が欲しい人
などなどです。他にもあります。
よくありがちなのが、
パートタイム労働者=扶養内で働きたい人
という公式です。
ここには誤解があります。
扶養内で働きたいから、時給は安くていいわけではありません。
扶養内で働きたいけど、時給が高くて時間数が短ければそれに越したことはないのです。
『働き方改革の中で、同一労働同一賃金』というものがあります。同じ仕事をするならば同等の賃金である必要があるという事です。
大切なのは、その人のスキル、能力、資格、成果、効率であり、短い時間しか働けないから給料も安くていいわけではありません。
なぜ違う!?フルタイムとパートタイムの報酬
フルタイム労働者とパートタイム労働者、同じ仕事内容でも給料が異なることはよく見かけます。本来はいけません。
『高いスキル、能力、資格を有する人で、どうしても事情があり短時間の労働しかできない人』は、『扶養内で働きたい人』と同一でしょうか?
私は違うと考えます。
今回の成果報告がそのようなケースに当たります。
『有資格者、経験者であれば、パートタイムだろうと高い給料を払ってでも欲しい!』
こう考えていただける社長だったので、この求人と採用は成り立ちました。
これが【マッチング】です。
『働きたい人のニーズ』と『採用したい企業のニーズ』が一致しました。
では、この求人についてもう少し掘ってみてみます。
例えば、
フルタイム正社員の募集で、経験者、有資格者の給料が『24万円』だったとします。
1か月間の労働時間は、『160時間』と仮定して、この方の給料を時間で割ると『1,500円』です。
でも実際は、社会保険料、雇用保険、労災保険、賞与、有給休暇、各種積み立て、諸所を考えると恐らく倍近く会社は負担します。一人当たりの時間人件費は『3,000円』近くになるのではないでしょうか?
仮にこの方と同様の資格を持っているけど、パートタイムでしか働けない人がいた場合、パートタイムだからと時給『900円』になりますか?
私は、それは違うと思います。
高いスキル、能力、資格を有する人を募集するのであれば、それに見合った給料を支払うべきです。
だから、求人の時間給は『2,000円』で設定しました。
決めたのは私ではなく、資格、経験がある人だったら、これ位の時間給が当たり前だろうというこの会社の社長です。
これが、本来の『同一賃金・同一賃金』の考え方ではないでしょうか?
本当に優秀な人もいるパートタイム労働者が人材不足の隙間を埋める
昨日の新聞で、『みずほフィナンシャルグループ、副業解禁!』というものがありました。
私は素晴らしい試みだと考えます。
坂井社長は、
「全員がスペシャリストになれるよう、多様な挑戦機会をベースに、自分を磨いてほしい」と述べたそうです。
働き方の多様性は、今後ますます進みます。
大手大企業で学んだスキルを中小企業に活かしたり、本業とは別で副業で自分のやりたいことを行ったり、色々な副業の仕方が出てくると思います。
昔以来の旧態依然とした考え方では、これからの時代に対応できません。
優秀な人材が、副業を始めるとしたら、フルタイムではなくても自社に来てもらい、その能力、スキルを活かして欲しいと思いませんか?
これは、人材不足の隙間を埋める新しい考え方、雇用の仕方だと私は考えます。
ようするに、これは『チャンスです!』
パートタイムで働く、主婦の方でもすごく効率よく仕事をし、生産性の高い人はたくさんいます。
こういう人たちって、限られた時間の中で仕事を終わらせる、完結させる能力が高いんです。だからどうすればいいかを常に考えます。
素晴らしいことですよね!!
皆さんに問いたいです。
『優秀な人材がパートタイム労働者として御社に来てくれるなら、あなたの会社はいくら払いますか?』
例会の討論テーマにしてみたいですね!(笑)
『あなたのお困りごとを解決して、共に笑いあえるパートナーになりたい』
オフィス スマイルベアー 山口 真二