オフィス スマイルベアー

『どうなる!?富山県の雇用情勢』2倍を超えていた求人倍率が今では・・・。採用チャンスとの見方も。

※令和2年4月28日富山労働局職業安定部職業安定課発表『富山県の雇用情勢令和2年3月』より引用

効求人倍率が2倍⇒1.5倍に減少!何と6,000件も求人数が減っている。。。?

2020年3月の富山県の雇用情勢が発表されました。久しぶりに書く雇用情勢についてですが、大きな転換期を迎えつつあります。ちょうど1年前に書いたコンテンツを参考にしていただけると変化が見えやすいと思います。

【あなたの業種の状況は?】【人が来ない3つの原因】

まずは数字を比較してみましょう。2019年3月 ⇒ 2020年3月

【有効求人数】

29,594 ⇒ 23,676 ▲5,918(▲20.0%)

【有効求職者数】

14,738 ⇒ 15,364 +626(+4.1%)

【有効求人倍率】

1.96倍 ⇒ 1.51倍 ▲0.45

昨年から緩やかに下降線をたどっていた数値が、今年に入ってから一気に下がっています。実に昨年の2倍⇒1.5倍に減少しています。割合にして20%もの減少で、求人数が6,000件も減ったという事です。では、20%も求人数が減ったら世の中失業者、求職者で溢れるのでは?との懸念もありますが、そうはならないのが日本の素晴しさです。後ほど記述いたします。

求人数の大幅な減少に対して、求職者がそこまで増えていないのが現実です。実はこの現象について別の理由も存在しますので解説します。

雇用情勢では次のように書かれています。『令和2年1月から求人票の記載項目が拡充され、一部に求人の提出を見送る動きがあったことから、求人数の減少を通じて有効求人倍率の低下に影響していることに留意が必要。』という事です。(。´・ω・)ん?どういう事?なので解説してみます。

超便利!『ハローワークインターネットサービス』導入される。

ハローワークでは、今年に入ってから『ハローワークインターネットサービス』という新しいシステムがスタートしております。採用担当者の方でしたらご存知だと思いますが、これまで求人の申し込みには、『手書きの申請用紙を記入し、ハローワークの窓口に提出する。』というちょっと面倒臭いアナログ方式でした。それが、『会社のパソコンから入力するだけで求人申込が完了できる』という、超便利なサービスです。

そんな便利なサービスができたなら、逆に求人出しやすくなるから増えるんじゃないの?と考えそうなところなのですが、私が聞いている範囲でもこのサービスなかなか取り入れるまで大変だったようです。

求人票への記載情報が増えたことも原因の一つです。『何を書けばいいんだろう』ってことになるわけです。また、仮登録をして一度本登録にハローワークを訪問する必要があります。こういった手間等から、『ちょっと面倒くさいな』『求人出すの様子見ようかな』という事につながったのでは?とも考えられます。

いずれにしても、私にとっては『超便利なサービスです』と言えます。わからない方は、是非クマさんに相談してみて下さい。(笑)

アメリカでは、失業率が20%、失業者3,360万人!?

さて本題に戻ります。

上がり続けていた求人倍率がついに下降し始めました。これは紛れもない事実です。

リーマンショック後、富山県では3年毎に0.5倍づつ上昇してきた求人倍率が、この1年で0.5倍下がったわけです。原因は、『新型コロナウィルス』です。営業ができないお店や会社にとって、求人どころの騒ぎではない訳です。今いる従業員を守る事が最優先です。

アメリカでは失業者が急増しています。3月13日時点での失業者710万人が、4月では3,360万人に上っているそうです。実に20%を超えています。

日本では、3月末時点での失業者数は176万人、2.5%です。この数字は昨年から0.1%(約10万人)の増加に留まっています。日本においてはアメリカよりも感染拡大が遅れてきている為、4月以降まだまだ悪化する懸念はあります。この数字が4月どの様になるかは注目しなければいけません。

【大失業時代の到来!?】にはならない日本が誇る『田んぼ』経営。

『実るほど頭を垂れる稲穂かな・・・』。常々、謙虚でなければいけないと思いつつも、なかなかできないのが現実。でもそうありたいと思います。

欧米は契約社会と言われています。キリスト教の聖書でも、神と人間との間で交わされた『契約』であるとされているそうです。仕事も能力主義です。メジャーリーガーでも戦力でなければ契約を解除されると聞いたことがあります。契約社会だからこそ、前述したように大量の失業者が出るのでしょう。

一方の日本の中小企業は、よく『田んぼ』経営と言われています。日本には100年以上の老舗企業が全国に33,000社もあります。田んぼが代々引き継がれるように会社も引き継がれていきます。特に中小企業では、会社は社員を守ります。会社は社員を育てます。いわゆる家族のような存在です。

今回のコロナウィルスのように、会社やお店が厳しい状況に陥った時でも、経営者は何とか会社を守ります。必死で社員を守ります。その為に国や行政も様々な支援を行います。そして周りがサポートします。

有効求人倍率が下がるという事は、採用のチャンスという見方もできます。これまでなかなか採用できなかったという企業も求職者が増加する今、人材採用するチャンスが有ります。これは一つの考え方ですが。。。

 

新型コロナウィルスが終息して、一日でも早く経済活動が本格的に復活することを願います!

 

『富山の人材不足解消と外国人との共生をサポートする』

『あなたのお困りごとを解決して共に笑いあえるパートナーに』

オフィス スマイルベアー  山口 真二

 

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