『だからあなたの会社には人がきません!!』~採用に必要な本当のことは何か?~
『人材不足でお困りの全ての方に届けたい。。。』
タイトル見るだけで怒られそうなんですが、しかしそれくらい厳しい世の中がやってきています。
『コロナウィルスで待っていれば自社にも人がやってくるだろう。。。』なんて思っていると、とんでもないことになりますよ。事実『人不足倒産』なんて言葉もよく聞くようになりました。
先月、私が所属している富山県中小企業家同友会の共同求人委員会にて、採用セミナー(学習会)を行いました。参加できなかった方もいるので、Webで再報告しておきます。
【だから、あなたの会社には人がきません!!】
もちろん全ての会社がそうだと言っている訳ではありません。しっかり採用できている企業も有ります。では、『何が違うのでしょうか?』
『どうしてあなたの会社は応募が来ないのか?』『応募が来ない3つの理由とは?』
採用に必要なことを、現在の市場データや、テクニカルな内容を交えて話していきます。『採用に必要なことは何か?』ということを、少しでも学ぶ機会、考えて実践できる機会になればと思います。
※正直長いです。時間のある時にゆっくりとご覧ください。(笑)
富山県中小企業家同友会 共同求人委員会 2月学習会
2020年2月17日(月曜日)15時~16時
とやま問屋センター流通会館2F研修室
◎2020年問題~2025年問題①
皆さんご存知の通りだと思いますが、中小企業の採用は、ここ数年で壊滅的な状況です。『これから先、改善する見込みはありません。』
今、2020年問題が騒がれています。団塊世代が70歳を超え、団塊ジュニア世代が50歳台に差し掛かります。
2025年問題はもっと深刻です。
- これから10年間で日本の人口は700万人減ります。
- 3人に1人が65歳以上の高齢者になります。
- 5人に1人が75歳以上の後期高齢者になります。
- 10人に1人がぼけているそうです。
2045年には、地方は、ここ数十年で、人口が激減します。半減する地域も有ります。これは紛れもない事実です。
さて今日は人口減の話をするつもりもないので話を元に戻します。一応言っておきますが、この人口減が企業に人が来ない理由だと言いたいわけではないです。
現在、採用でお困りの中小企業の人材採用をコンサルティングする事で、実際に社員やパートの採用ができるようになっています。ここで使うツール、手段は【WEB】です。
もちろん、全ての企業で必ず採用できるか?というと、それでも採用できない業種もあります。
『なぜなら成り手がいません。』就職希望者がいないのです。これは、魚のいない川で釣りをしているのと同じです。
◎2020年問題~2025年問題②
あるデータによると、10年間で
- 事務職、工業系技術者は14%減少しました。
- 農家や漁師は30%減りました。
- 土木作業者、建築技術者は40%減っています。
一方で、介護関係職員は倍以上に増加し、葬儀関係者は1.5倍に増えました。
皆さんの業種はいかがでしょうか?
そういった業種の企業には、外国人の雇用が増加しています。そうでなければ採用はできません。富山県の外国人労働者は現在1万人を超えています。(居住は19,000人超)ここ数年で倍以上になります。100万人の人口の富山県で現在約2%ですが、これが3%~5%になります。
『これは事実です。』
私のビジョンは、『富山県の人材不足解消と、外国人の共生』です。それを可能にするための仕組みづくり(日本語教室)を、現在拡大しています。
あ、『今日は別に外国人を採用しましょう!』なんて話をするつもりもありません。
『成り手がいない業種』であれば、カンタンな話です。『成り手を作る。育てればいい。』という話です。
さて、ようやく本題に入っていきましょう!
◎だから、あなたの会社に人がきません!!~『想い(意識)』=『行動』~
世の中には採用セミナーがあふれています。多くは無料のセミナーです。県(ハローワーク、商工労働部)が主催のもの、人材会社に依頼するセミナー、社労士さんなんかも最近は採用や人事評価制度をテーマにした採用セミナーを開催しています。
私も昨年は、県のセミナーに申し込んで聞いて来ました。共感できる内容のセミナーも多くありますが、私の中では、あまりピンとこないモノが多かったです。特に県のセミナーは、どれも中小企業向けじゃないです。どちらかというと大企業向けです。どうやったら採用できるか?というよりも、どんな人を選びましょう。みたいな内容です。もっと前の段階何ですよね。中小企業の悩みって。
みなさん、どんなセミナーに参加されましたか?本当に知りたいことって何でしょう?困り事って何ですか?
『どうやったら説明会でうちのブースに人がきますか?』
『どうやったら、インターンシップで人がきますか?』みたいな。そんな内容だと私は捉えています。
『そもそも、どうやったら採用できるのかを教えて欲しい!!』なのです。
例えば、世の中には採用セミナーがあふれています。この学習会もそうでした。多くの方は、人は欲しいけど参加しません。人の話を聞きません。県の商工労働部やハローワークがメールを送ってくれています(登録していれば)。セミナーの案内から、支援金の案内、学生が就職先探していますなどなどなど。でも恐らく勉強されない方々って、こういったメールを真剣に読みません。
要するに、勉強されていないってことです。怒られそうですが。。。
情報に対しての興味が低すぎるのです。これって、結論本気で採用を考えていないっていう事です。大事なことって、自分が行けなかったら社員でも、事務員さんでもかわりに行ってもらって、情報を収集することだと思うんです。
長年、採用活動をしてこられた方々には、大変失礼かもしれませんが、これが現状の求人の悩みでもあるのではないかな?とも感じます。なぜなら、学生の合同企業説明会離れは深刻です。
DRM時代到来。ということです。
特に採用に困っていない。来年は新卒採用する予定がないという方もいると思います。しかし、一番問題なのは、『人は欲しいけど、本気で採用を考えていない。』という意識だと私は考えます。精神論になりますが。
『本気で人を採用したい』という【想い】があれば、【意識】が芽生え、【行動】に移ります。亡き野村監督の大好きだった言葉みたいですけど。
◎では、あなたの会社はどうか?~『5年前10年前と今、去年と今年何を変えましたか?』~
御社の採用は5年前、10年前と比べてどうなりましたか?まずはこのグラフを見てください。⇒何のグラフかわかりますか?恐らく見たことがある方がほとんどだと多いと思います。
このグラフは、有効求人倍率の推移を示したグラフです。全国と富山県の比較です。
リーマンショックを境に落ち込んだ雇用が、一気に右肩上がりで増加しています。昔(昔と言っても10年前~5年前)は、採用するのに特に苦労しませんでした。ハローワークに掲載すれば何人かは応募があって、採用ができていたからです。新卒も同じです。学生も就職活動に必死になって取り組んでいました。
特に変化が起こってきたのは恐らく5年前からだと思います。
多くの企業が2~3年前におかしいと思い、去年これまでで最悪の採用状況に直面しています。学卒者を採用できなくなった企業は、高校生の採用にごった返しています。7月解禁と共に、学校に企業がこぞって訪れます。そうです。そういう時だけお願いしますって訪れます。しかし高校生は、OB・OGの流れができています。学校はある程度のパイプで企業に卒業生を供給します。すでに遅いですよね。でも、まだこれから関係性を構築することだってできますよ。
話は変わりますが、全国大手の就活サイトを見てみます。
【リクナビ】学生80万人、企業数31,564社、インターンシップ30万円+40万円+合説
【マイナビ】学生90万人、企業数24,013社、インターンシップ30万円+80万円+合説
【キャリタス就活】学生37万人、企業数15,725社、インターンシップ50万円+50万円+合説
(某参考資料より)これだけ多くの学生を抱えているからこそ、費用もかかります。
こういう話を聞くと、いやになりませんか?
いわゆる新卒採用するのに、100万ていうコストはなかなか普通の企業で出せないですよね。しかも、確実に採用できるかどうかはわかりません。また採用しても3年以内の離職率は3割~6割と言われています。
誤解しないでくださいね。私が伝えたいのは、お金かけましょうなんて話をしたい訳ではありません。だからどうしたらいいのか?お金をかけないでできる採用を考えていく必要がありますよね?
もう一度聞きます。
私が本当に話したいのは、これだけ厳しい状況にある事実がありながら、状況の変化に対してどんな対応を取ったか?ということです。インターンシップやりました。と言っても、既にどこの企業もやっているんです。学校訪問しています。どこの企業もやっているんです。
例えば、『2020年版の求人と、2021年版の求人、何か変わりましたか?』ということなんです。
では、『自社にしかできない採用活動』って、いったい何なんでしょうか?
◎応募が来ている会社は何が違うのか? ~『何を伝えたいですか?』~
ここで一つ質問が有ります。皆さんは、
『学生に何を伝えたいですか?』『そもそも求人票って何なんでしょうか?』
実は、『ここに私が考える採用の全てが詰まっている。』というのが一つの答えです。
求人票ですから、会社の事業内容、仕事の内容、休み、時間、給料が書かれています。労働条件の羅列です。『働き方改革』なんて言われていますが、そんなの関係ねぇなんて経営者は同友会にはいないと思いますが。
去年から学校訪問をして先生方と話をしていると出てくる学生の悩みが存在します。それは、『情報が多すぎて学生が処理しきれない。』ということなんです。要するに、学生にとって求人がありすぎて、どこを選べばいいか分からないとい状況が起きているんです。
◎応募が来ない3つの理由とは? ~『採用は、テクニックが9割!?』~
急にここに来てテクニカルな話になりますが、今日のテーマにあります、『応募が来ない3つの理由』について考えてみましょう。
『ではどうして応募が来ないのでしょうか?』理由はたくさんあります。ちょっと考えてみてください。正解不正解ではありません。ここまで話してきた中にヒントはたくさんあります。
私が考える『応募が来ない3つの理由』とは、
①あなたの求人は見られているか?⇒求職者の目に付いていない。
(例)スマホを見てください。スマホで検索します。
ちなみに普段使っている検索エンジンは、『Googleですか?』『Yahooですか!?』実はこれにも意味があります。
『自社名 求人』で、検索してみて下さい。求人出てきますか?
何にどのように表示されていますか?ここにも検索順位は影響しています。
②あなたの求人は選ばれているか?⇒求職者に選ばれていない。
(例)同じくスマホで、検索します。『同業他社名 求人』で検索してみて下さい。
今度は、『求人の職種名 求人 地域』で検索してみて下さい。ちなみに『新卒』とか入れてもいいです。『新卒求人』とかです。
出てきた検索件数が全ての情報の数であり、例えばインディードでしょうか?一番上に出てきたサイトを開いてください。
ここに出てくる求人件数がライバル求人件数と考えてみて下さい。
③あなたの求人に魅力があるか?⇒求職者が応募したいという魅力がない。(伝わっていない)
(例)欲しい商品があったとします。何でもいいです。本でも、電化製品でも、服でもいいです。商品名で検索するとたくさん出てきますよね。
⇒通常は、検索結果で上から見ていくと思います。どのサイトから入ろうかな?とか、Yahoo!かな?Amazonかな?楽天かな?などです。
『皆さんの目にとまります。』⇒これが表示(PV)です。まず目にとまる必要があります。だから多くの人が、高い手数料を払って、Amazonや楽天に出品します。会員数が多いからです。これは、採用でマイナビやリクナビを使うこととと同じことです。
次にどれがいいかなとえらびます。
『気になるので詳細を見ます。』⇒これがクリックです。ちょっと気になってもらう必要があります。こっちの方が安いかな?でもこっちの方が質は良い。興味があればキープされます。なければ離脱します。
皆さん、こうやって比較します。情報を調べるのはそれくらい簡単な時代になりました。
『購買意欲が湧くことでこの商品に決めます。』⇒これが購入です。※求人でいう応募やエントリーです。
最も大事なのが、購入する(応募する)為の動機付けです。今は、商品の購入でイメージしてみましたが、求人についても同じことが言えます。
『求職者の目につく(表示)』⇒『気になるから選ばれて(クリック)』⇒『興味が湧くからエントリーされる』
ただ求人は購入とは違います。
商品であれば、2個買うことはあまりありません。就職活動の場合は、2社どころか10社でも応募して選考を受けます。これは、今の世の中(Web上にあるモノ)のほとんどに当てはまります。普段の営業活動や、自社HPも同様です。
◎最大のテーマ ~『採用に必要な、本当のこととは?』~
さてここまで、色々と話をしてきました。『だからどうすればいいがけ?』という声が聞こえてきそうですが、それを考えることが『採用においての最大のテーマ』なんじゃないでしょうか?10年前、5年前とは違うんです。
『どうしてうちに人が来ないんだろう?』『どうしたら採用できるんだろう?』ということを真剣に考えて、【本当に採用したいという想い】を持つことで、【本気で採用しようという意識】が芽生え、【その為に何をするかという行動】に変わります。これがスタート地点です。
【まとめ】になりますが、私が考える『採用に必要な、本当のこととは?』
①【本気で採用したいという経営者の意識や想い】を持つことです。しかし、想っているだけでは伝わりません。
②【あなたの会社の魅力は何ですか?】求人票の作成とは自社分析です。
③【誰に何を伝えるか?】⇒『どうやって?』これはある種の公式です。採用に関わらず、『あらゆるマーケティング』上で、絶対に必要なことです。
『誰に』=『求職者』(ターゲット)
『何を』=『求人票』(会社の魅力)
『どうやって』=『WEB』(ツール、テクニック)伝えるか?
やり方はたくさんありますよ。少なくとも、私は有料サイトを活用しましょうということはお勧めしません。何故なら県や行政など、多くの採用に関する取り組みをしています。皆さんのところにも届いているはずです。届いていないとしたらアンテナが足りません。
『活用できるものはとにかく活用する。それも効果が出る方法で活用しましょう。』
長くなりましたが、伝えたいことはまだまだ山積みです。お伝えできることとできないこともあります。続きは、『スマイルベアー』にご連絡ください。(笑)
最近多くのセミナーが開催され、社保士さんなど士業の方も、働き方改革や、社内評価制度などの取り組みに絡めて採用にフォーカスしています。
凄く良い事だと思います。世の中には人でお困りの企業がまだまだ数多く存在します。私もより多くの企業のお役に立ちたいと考えております。現在、採用に力を入れておられる社労士さんに対して採用ノウハウをお伝えできるパートナーさんも募集しようかと思っています。
採用には、経験と実績だけではなく、Webや集客、マーケティングのノウハウが必ず必要です。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。
【人材採用の専門家】だからできる
『富山の人材不足解消と外国人との共生をサポートする』
『あなたのお困りごとを解決して共に笑いあえるパートナーに』
オフィス スマイルベアー 山口 真二